【本当?】いざなぎ景気に並ぶと言われるアベノミクス景気を検証してみた

昨日の政府の

8月月例経済報告で

「今の景気がいざなぎ景気に並ぶ」と

好景気であるという報告があったそうです。

 

茂木敏充経済財政担当相は28日、月例経済報告関係閣僚会議後の記者会見で、2012年12月から続く現在の景気回復について「戦後2位の『いざなぎ景気』(57カ月)に並ぶ長さとなった可能性が高い」との認識を示した。

 
 12年12月に発足した安倍政権は金融緩和を柱とする経済政策「アベノミクス」を推進した。海外経済の拡大や円安を背景に輸出主導で景気は回復。今年4~6月期の実質GDP(国内総生産)は、内需が堅調で前期比年率4.0%増(速報値)の高成長となった。 

headlines.yahoo.co.jp

 

 ただ、国民としてはそんな実感ないですよね。

 

 ということで

 それが本当なのかを政府のデータをもとに検証してみました。

 

 検証元のデータはこれ。

 

平成 28 年 国民生活基礎調査の概況 - 厚生労働省

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa16/dl/16.pdf

 

厚生労働省が出している

国民の状況を説明している資料の最新版です。

 

政府によると

2012年、つまり平成24年から好景気とのことですので

その辺りを上記のデータをもとに検証してみます。

 

 

まず、全体の世帯収入について(10ページ)

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 このデータだけ見ると

 確かに2012年(平成24年)から、

 世帯収入は緩やかに上がっているようですね。

 

 その結果、貧困率も(15ページ)

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 緩やかに下がっている、

 つまり貧困な人が減っているという認識になります。

 

 つまり、これだけ見ると

 政府の「好景気」という説明も納得できそうです。

 

 ただ、ここからさらに分析を進めていくと

 どうやらそうでもなさそうだということがわかっていきます。

 

 それでは続けます。

 

 世帯年収の分布図(16ページ)です。

 

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   青枠が2012年に比べて減少した部分

   赤枠が2012年に比べて増加した部分です。

 

   まぁ、このデータ、いくつかの見方ができると思うんですが

   一番真っ当な見方として

   「年収120万以下と年収320万以上の層が年収120〜年収320万の層に移動した」

   と言えるのではないでしょうか。

 

   つまり、月収10万以下という生活保護レベルの

   本当の生活苦の人の数は減ったけれども

   それと同時に年収320〜500万という一般家庭も減って 

   それよりも世帯収入が100万くらい落ち込んだ層にいってしまった

   ということです。

 

   なので、

   我々一般クラスの家庭の収入が減ったという見方ができますよね

 

   ただ、月収10万以下という生活保護レベルの部分が減ったので

   貧困率が低下して、世帯収入が上がったように見えている

   ということでしょう。

   

   それを17ページの生活意識のデータが裏付けていると思います。

  

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 あと、もう1つ

 この好景気に我々が好景気と実感できない理由があります。

 それは「誰が金を持っているか」ということです。

 

 14ページの年齢別貯蓄率をみてもらえればわかるんですが

 

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  貯蓄が借金を上回っているのが

  50代以上で

  60代以上がその点がかなり目立っています。

 

  もちろん、これ、

  若い頃から払い続けてたローンが

  歳とって払い終わるとか

  昔の企業は退職金がドカンともらえたからこの世代が金持っているとか

  そういう部分があるのですが

  結局は年寄りが金持っていて、

  若い世代が金がないということが言えますよね。

 

  結局はその部分が

  好景気なのに好景気を実感できていない一番の理由

  と言えそうですよね。

 

 

  なので、今後、日本経済の課題として

  この高齢者層が気持ちよくお金を払ってくれる

  貯蓄を市場に回してくれるにはどうすればいいか

  そこを重点的に考えていく必要があります。

 

  もちろん、

  日本以外、すなわち外貨を稼ぐことも重要なんですけどね。

 

 

  以上、今日は

  いざなぎ景気に並ぶと言われるアベノミクス景気が

  我々一般人が実感できないわけについて

  政府のデータをもとに検証してみました。