表参道首藤クリニック院長、さい帯血無届け投与で逮捕。

表参道首藤クリニックの院長である

首藤紳介(40)容疑者含め6人が

無届けで癌患者にさい帯血を投与したとして

再生医療安全性確保法違反容疑で逮捕されました。

再生医療安全性確保法違反容疑での逮捕は初めてということです。

他人のさい帯血を使った再生医療が無届けで行われていた問題で、愛媛、京都、高知、茨城4府県警の合同捜査本部は27日、さい帯血販売会社「ビー・ビー」(茨城県つくば市)社長・篠崎庸雄つねお(52)、医師で「表参道首藤クリニック」(東京都渋谷区)院長・首藤紳介(40)両容疑者ら6人を再生医療安全性確保法違反容疑で逮捕した。

 

 まず、再生医療安全性確保法についてですが、

再生医療等安全性確保法

再生医療等安全性確保法は、臨床研究あるいは自由診療として、特定の患者さんの再生医療を行うために再生医療等を実施する医療機関に対する規制を目的とした法律です。本法律では、再生医療を行うために製造される細胞の加工物を、「特定細胞加工物」と定義しています。

  • リスクに応じた再生医療等の提供計画を厚生労働大臣に提出することが義務化されます。
  • 医療機関が自院で治療用の細胞加工物を製造する場合は、厚生労働大臣への届出が必要になります。
  • 医療機関に限られていた治療用の細胞加工について、厚生労働大臣から許可を受けた企業等への外部委託が可能となります。
  • 届出を行わずに治療や細胞加工を行った場合、本法律により罰則が科されます。

■ リスクに応じた再生医療等提供の手続き

再生医療推進法

(※1) 「認定再生医療等委員会」とは、再生医療等技術や法律の専門家等の有識者からなる合議制の委員会で、一定の手続により厚生労働大臣の認定を受けたものをいい、「特定認定再生医療等委員会」は、認定再生医療等委員会のうち、特に高度な審査能力、第三者性を有するもの。

(※2) 厚生労働大臣への提供計画の提出の手続きを義務付ける。提供計画を提出せずに再生医療等を提供した場合は、罰則が適用される。

再生医療関連法について | 再生・細胞医療 | 株式会社メディネット

 

 上記の図のように

 特定の再生医療を行うためには

 厚生労働省に申請・承認のプロセスを得てから行わなければならない

 というような法律です。

 

 今回

 表参道首藤クリニックの院長たちは

 そういうプロセスなしに、

 癌患者にさい帯血を投与し多として逮捕されています。

 

 

 で、次にきになるのは

 「さい帯血って何?」ということですが

 さい帯血とは

臍帯血(さいたいけつ)って何?

臍帯(さいたい)とはへその緒のことです。へその緒を流れる赤ちゃんの血液を臍帯血(さいたいけつ)と呼びます。

血液のもとになる造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)が含まれ、血液疾患の移植医療に利用されています。また、骨・神経・筋肉等のもとになる幹細胞(かんさいぼう)も含まれているため、再生医療に利用する研究が進められています。

さい帯血は、出産後にへその緒から採取し、治療に備えて冷凍保存することができます。

さい帯血の基礎知識 | さい帯血を知る | 株式会社ときわメディックス

 

  上記で説明しているように

  へその緒に流れる血液のことを臍帯血(さいたいけつ)といい

  再生医療に利用されています。

 

  で、このさい帯血ですが

どんな治療に役立つの?

現在、さい帯血移植として実績が高いのは血液疾患の治療です。白血病・悪性リンパ腫などの血液がんは、血液をつくる造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)ががん化する病気です。

さい帯血の造血幹細胞移植は、病気の細胞を健康な造血幹細胞に置き換える治療です。がん化した細胞を抗がん剤等で破壊してから、正常な造血幹細胞を点滴のように静脈から注入し、体内で新しい血液をつくらせます。

一方、さい帯血を先端医療に利用する取り組みも始まっています。海外では、脳障害の患者さんにさい帯血を使った臨床試験が行われています。

 

さい帯血の基礎知識 | さい帯血を知る | 株式会社ときわメディックス

 

 上記で説明されているように

 白血病・悪性リンパ腫などの血液がんには効果があることが実証されています。

 

 ただ、今回

 表参道首藤クリニックが問題なのは

 無届けでさい帯血を使用しただけじゃなく

 癌患者への治療でさい帯血を使用しているんですよね。

 

 癌の専門センターがサイトで説明しているように

 現在の時点では

 さい帯血が癌に効くということは立証されていません。

臍帯血を利用するがん治療について
聞かれるのですが 

それは何かの間違いでしょう

 

臍帯血中の細胞を、やみくもに
体に投与して、何が起こるのか。

それは、わからない、ですね。

臍帯血でがん治療ですか ??? | リンパ球バンク

 

  

 そんな状況で、

 がん患者の治療にさい帯血を使ったものだから

 大問題となっています。

 

 

 しかも

 最近、癌でお亡くなりになられた小林麻央さんも

 この表参道首藤クリニックに一時期通っておられたそうです。

headlines.yahoo.co.jp

 

ちなみに

小林麻央さんが

この表参道首藤クリニックで受けておられた治療は

さい帯血の投与ではなく、水素を使った治療ということです。

 

麻央さんがAクリニックで受けていたというのは「水素温熱免疫療法」。業務停止命令の原因となったさい帯血治療とは別の治療法だ。だが水素温熱免疫療法にはこんな指摘もある。

「この療法はまだ10年ほどの歴史しかない、医学的な根拠が乏しいものです。あと10年、20年たたないと、有用性はわかりません」(別の医療関係者)

この療法は保険のきかない自由診療。1回数万円になる。少しでも効果が期待できるならと、麻央さんはわらにもすがる思いで他にもさまざまな民間療法を試していた。

「食事の代わりにオーガニックの野菜や果物のみを使ったジュースを飲む『ジュースクレンズ』や、酵素を加えたヒノキのおがくずや米ぬかに体を埋める『酵素風呂』も試していました。夫の市川海老蔵さん(39)がさまざまな人に相談し、この治療法がよいと聞くとすぐに連絡をとっていました」(歌舞伎関係者)

 

小林麻央さん通ったクリニックが「無届け医療」で業務停止命令 (女性自身) - Yahoo!ニュース

 

 なんか、胡散臭い気がしましたね。

 

 本当に助かりたいと思う患者さんの気持ちを弄んで

 高額な治療費を請求する行為

 これは詐欺師以上の大罪に当たると思います。

 

 先ほどのがん専門機関のブログにこういう記述がありました。

 医療ですから、「新しい」ことを
やるには、慎重の上にも慎重、
安全性の確認のステップを踏みながら
というのがセオリーです。

臍帯血でがん治療ですか ??? | リンパ球バンク

 

 本当にその通りだと思います。

 

 もちろん、

 普通には見放された、助からないという命を

 助かるかもしれない方法に

 少ない望みをかけるという心情は痛いほどによくわかります。

 

 患者さんとしてはそういう気持ちでしょう。

 

 でも、医療を実施する側としては

 その気持ちを最大限尊重してあげて

 限りある貴重な命を大切にする医療を行ってほしいものですね。

 

 

 以上、

 表参道首藤クリニック院長が

 さい帯血無届け投与で逮捕されたというニュースについて

 感想を書きました。

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