ペット鎧なるものが人気らしい

今、世界でペット鎧なるものが人気らしい。

福岡市のシルクスクリーン印刷会社「有限会社スタッフ」が販売する「ペット鎧」が、アメリカなど海外のネットメディアで話題となり、国内だけでなく世界中からの注目を集めている。

headlines.yahoo.co.jp

 

 下のtwitterの写真を見てもらえばわかるように 

 ペット鎧とはペットに着せる鎧のことだ。

 

これ、鎧に見えるが

もちろんペットに何十kgもする鎧を着せる事は難しいので

実際は鎧ではない。

 

実際は発泡樹脂に印刷をかけたものである。

そのため、重量は100g。

「ペット鎧」は猫用、犬用があり、色は赤、黒、銀、金色の4種類。一見、重たい本物の鎧のように見えるが、実はこれ、重さはたったの100グラム。精密機械の梱包などに使われる非常に軽い発泡樹脂に、精巧なシルクスクリーン印刷を施したものだ。

 

 ちなみに上に書いてあるシルクスクリーン印刷とは

 シルク印刷又はシルクスクリーン印刷は版材に絹(シルク)の布を使った印刷方法。 絹目の間からインクをヘラで擦ることで適量押し出し、元版の空隙から印刷物に インクを乗せるもの。 現在では、絹布ではなくインクの通りが良いように開発された 化学繊維の糸で織られた布を使う場合が多い。

http://www.mashita-mark.com/list_printing/printing-silkscreen.htm

 

 という事でシルクの布を使った印刷方法である。

 このシルクスクリーン印刷であれば

 印刷する素材、材質、形態を選ばず、

 あらゆる物に直に印刷が可能だという事だ。

 

 実際にいろいろなものにシルクスクリーン印刷が使われている。

工業製品 … 計器類、CD・DVD、電機部品、液晶ディスプレイ、成型物、プリント回路など
生活用品 … 玩具、文房具、Tシャツ、各種パッケージ、容器、木工品、ガラス、陶磁器など
商業関係 … ポスター、看板、POP、ディスプレイ、ステッカー、標識など

 

 

 このシルクスクリーン印刷を発泡スチロールに施したものが

 今回のペット鎧。

 

 この製品を作っているのは

 福岡市のシルクスクリーン印刷会社「有限会社スタッフ」。

 

 有限会社スタッフのホームページは見当たらなかったが

 今回のペット鎧のホームページはあったのでここに紹介しておく。

 

www.samurai-age.jp

 

 当然、シルクスクリーン印刷会社なので

 シルクスクリーン印刷が本業であるが、

 4年前に方向転換したらしい。

 

1984年創業の同社は、4年前に「SAMURAI AGE(サムライエイジ)」というブランドを立ちあげ、野球帽に戦国武将の兜をあしらった「兜キャップ」や、ミニチュアの鎧を酒の瓶などにかぶせて飾る「ボトルカバー サムライ鎧」などを販売している。いずれも素材はペット鎧と同じ発泡樹脂。商品はすべてハンドメイドで丁寧に仕上げている。

 「創業時から培ってきた印刷技術の強みを生かしたモノづくりが何かできないかと模索した結果、これからはインバウンド(訪日外国人旅行)の増加が見込まれるので、日本らしいお土産が必要だろうと。そこで以前から興味があった戦国武将の鎧や兜のレプリカを作ることにしたんです」と木村社長は話す。

headlines.yahoo.co.jp

  で、このペット鎧が世界で人気というわけ。

 

 このニュースを見て思ったことが2つ。

 

 1つはシルクスクリーン印刷という自社の技術を使って

 商品販売という物販へと繰り出したのは凄いなということ。

 

 日本のものづくりって技術がすごいと言われてる。

 確かにすごいと思う。

 日本しかできない器用さがあるだろう。

 

 でも、逆にそれは

 技術を売っているだけだから

 あまり、成長の芽がないというのも事実だ。

 

 日本の町工場でさえ、

 かなりすごい技術をもっている。

 

 でも、町工場の職人さんたちは

 その技術をたった1つの製品を作るためのツールだと思い込んでいる。

 その技術を使えば、他のことのもどんどん応用できるはずなのに。

 

 だから、その製品が売れなければ、

 それはすなわち死を意味する。

 

 

 でも、今回の場合、

 シルクスクリーンという技術を「技術で終わらせなかった」のがすごい。

 

 普通であれば、

 普通の印刷業者のように

 印刷の発注を受けて、シルクスクリーン印刷の技術を使うだけだと思うが

 今回の場合は違う。

 

 そのシルクスクリーンの技術を使って

 それをさらに発展させるようなことを行なっているのだ。

 

 この転換がすごい。

 

 シルクスクリーン印刷はただの印刷にあらず。

 というのを見せつけられたなという気持ちだ。

 

 しかも着眼点がいいと思う。

 普通は重いはずの鎧を

 発泡スチロールのもので作ってしまうという発想が。

 

 これ、コミケ関係でも需要があるのではないか。

 ああいう場所ってコスプレするのがメインで

 当然、武将系のコスプレもあるだろうから。

 

 その辺の切り口でいけばさらに面白いのになと思う。

 

 

 まぁ、それはさておき

 今回のシルクスクリーン印刷を鎧へと転用したように

 日本の技術は、他の部分にますます応用できる可能性を秘めてると思うし

 それこそが

 今、中国とかの安い製品に押されてきている日本の巻き返しの1撃になると思う。

 

 日本の技術の生き残りのためには

 その技術を1つの目的に固執せず、

 他のものにどんどん転用していくことが必要だなという

 いい気づきを今回のペット鎧は与えてくれた。

 

 

 で、気づいたこともう1つ。

 やはり、地道な努力が大事だなということ。

 

 今回のペット鎧、

 世界で流行しているが、

 このペット鎧が世界で流行したのは偶然ではない。

 日々の努力の賜物だと思う。

 

 というのが、

 このペット鎧を販売している「有限会社スタッフ」さん、

 Facebookやinstagramやtwitterなどで

 しっかり情報発信している。

 

 しかも日本語だけじゃなくて英語でも。

 

 <facebook>

https://www.facebook.com/samuraiage/

 

   <instagram>

https://www.instagram.com/explore/tags/samuraiage/?hl=ja

 

   <twitter>

https://twitter.com/the_samurai_age?lang=ja

 

 

しかもホームページも

Google翻訳の機能を使って、

各国の言葉に自動翻訳ができるようになっている。

https://www.samurai-age.jp/

 

 

こういう努力をすることで

もし何かのきっかけで

この発泡スチロール鎧が世界で知ってもらって興味を持ってもらった時に

その興味をさらに深めてもらえる用意がしっかりしてあるのだ。

 

これは凄いことだと思う。

 

「これからは世界だね」なんて口だけで言っていても

実際は何もしない街の中小企業が多い中、

しっかりと対策を実践されている。

 

この行動力を褒めるべきだ。

 

 

以上、今回は

ペット鎧というものを取り上げさせてもらった。